身近にある債権と債務
Aさんが買い物でスーパーに訪れたとします。
Aさんは今晩はステーキにしようと思い、お肉のコーナーに行き、ステーキ用のお肉を手に取り、レジへ向かいました。
(ここで注意しておきたいのは、まだお金を支払っていない為、お肉はお店側のものであるこです。)
Aさんがレジへ行き、店員さんにステーキ用のお肉を差し出しました。この時に債権と債務が発生するのです!
店員さんは「お金を受け取る権利」を得ます。それと同時に「ステーキ用のお肉を引き渡す義務」を負います。
逆にAさんは「お金を支払う義務」を負い、「ステーキ用のお肉を受け取る権利」を得るのです。
つまり
店員側は
「お金を受け取る権利」→債権
「ステーキ用のお肉を引き渡す義務」→債務
Aさん側は
「お金を支払う義務」→債務
「ステーキ用のお肉を受け取る権利」→債権
を持っているのです。これを債権と債務と言います。
もう少しわかりやすく言いますと
・権利を得ることを債権 ・義務を負うことを債務
また、この債権を他の人に渡すこともできることがあります。
債権・債務に関してもう少し深く知りたい方は下記のサイトで債権と債務を取り扱っているのでご覧下さい。
【宅建士】連帯債務、保証債務、連帯保証って何?違いがよくわからない!
債権を他の人に渡すこともできる
債権は他の人に渡すこともできます。
上記ステーキでいうと、店員さんが持っているお金を受けとる債権を他の人に渡すということです。
上記ではスーパーで例えてましたが、債権を他の人に渡す(債権譲渡と言う)行為はスーパーではあまりみません。
なので債権譲渡の話に関してここからは消費者金融会社とAさんとの話で進めていきます。
Aさんはとある理由でお金が急に必要になったとします。そこで、消費者金融会社に行き、お金を借りことにしました。
この場合、消費者金融会社は「お金を貸す義務」を負い、「お金をAから返してもらう権利」を得ます。
Aさんは「お金を借りる権利」を得て、「お金を返す義務」を負います。
つまり、
消費者金融側は
「お金を返してもらう権利」→債権
「お金を貸す義務」→債務
「お金を借りる権利」→債権
ということになります。
と言われました。
そこで消費者金融会社は債権を他の会社(債権回収会社)に売り、債権譲渡を行うことにしました。
債権を渡された債権回収会社は消費者金融会社に代わってAさんから「お金を返してください」と取り立てにいきます。
債権譲渡に関して下記のサイトにも抵当権を使った「随伴性」という項目で債権譲渡に関して
記載していますので合わせてご覧下さい。
以上で債権・債務の内容は終了です。
上記のようにスーパーからお金の貸し借りまで債権や債務は色々な場面でそして目に見えない形で行われています。
スーパーでのやり取りなら複雑ではないので問題も起きにくいですが、お金の貸し借りなどでは後でトラブルになる事もあります。