【意外と知らない?】漏電遮断器と配線用遮断器の違いとは?

漏電遮断器とは

漏電遮断器とは地絡が発生した時に自動的に電路を遮断するものを指します。

漏電遮断器に関しては下記の記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。

https://takkenn01.com/1990/

配線用遮断器とは

漏電遮断器では地絡が発生した際に用いるものですが、配線用遮断器は電路に許容を超えた電流が流れた際に電路を自動で断つものを指します。

なぜ、許容を超えた電流を断たなければならないかと言いますと電線または電気機器が大きな電流によって加熱され、焼損する恐れがあるからです。


また、配線用遮断器と同じ効果を持つものとして知られるのがヒューズです。


ヒューズは大きな電流がかかった際、ヒューズそのものが溶断され、電流が流れないようになります。

配線用遮断器とヒューズの大きな違いは電流が遮断されても再度また使えるかどうかです。配線用遮断器は遮断された後も何度でも使用することができます。

(よく「ブレーカーが飛んだ」と言ってつまみをあげますよね?あれです。)




配線用遮断器(ブレーカー)の極数や素子数について

配線用遮断器(ブレーカー)の内部には極数素子数という2種類のものが備わっています。極数と素子数はそれぞれPEで表すことがあります。

極数Pは配線用遮断器内部にある電路を開閉するためので電路は2本あるため、基本一本ずつに極数は付いています。

一方、素子数Eに関しては過電流を検知するためのもので、100V用の配線用遮断器には最低で1つ、または2つはついています。200V用の配線用遮断器では必ず素子数が2つ付いています。

漏電遮断器と配線用遮断器の違い

次に漏電遮断器と配線用遮断器の違いについて解説します。

上記と重複してしまいますが、漏電遮断器は地絡が発生した際に自動的に電路を遮断するもの。

一方、配線用遮断器は許容を超える電流が流れた際に自動的に電路を遮断するものを指します。

これが漏電遮断器と配線用遮断器の違いです。

まとめ

・漏電遮断器とは

漏電遮断器とは地絡が発生した時に自動的に

電路を遮断するもの

・配線用遮断器とは

配線用遮断器は電路に許容を超えた電流が流れた際に電路を自動で断つものを指します。

・漏電遮断器と配線用遮断器の違い

地絡が発生した際か許容を超えた電流が流れたかの違い


以上で漏電遮断器と配線用遮断器の違いについて解説を終了します。

この他にも電気工事士に関する記事を取り上げていますので下記の記事も併せてご覧ください。

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