第二種電気工事士試験で配線図問題ではではリングスリーブと電線の組み合わせが問われます。今回はリングスリーブと電線の組み合わせの覚え方について解説していきます。
目次
リングスリーブの種類
まず、リングスリーブの種類についておさらいがててら解説していきます。
リングスリーブには
「小・中・大」
3種類があります。
ここで小ネタですがリングスリーブの材質は無酸素銅という純銅でてきています。
ご存じでしたでしょうか?( *´艸`)
つまり圧着するための電線だけが銅でできているわけではなくリングスリーブも銅なのです。
また、純銅というものは酸素の含有量により3種類に分かれ
・無酸素銅(電気すずめっき) (C1020) ・タフピッチ銅(C1100) ・りん脱酸銅(C1201、C1220)
となっています。
主に1番目の無酸素銅(電気すずめっき) (C1020)が使用されます(タフピッチ銅(C1100)も使用されることがあります。)
無酸素銅は酸素がとても少なく、不純物も除去された状態の高純度銅です。
タフピッチ銅(C1100)と比べると抵抗や歪みなどが少ないため工業用として大活躍しています。また、ガス放出が少ないため電気配線以外にも真空機器などで利用されることもあります。
・ケーブルの種類
第二種電気工事士の技能試験ではケーブルの種類を何種類か使います。(1種類の場合もあります)
技能試験で使われるのが
・VVFケーブル ・VVRケーブル ・EMーEEFケーブル
の3種類です。
それぞれ下記で説明していきます。
VVFケーブル
電気工事士技能試験の中で最も多く出るのがこのケーブルです。
(私が受けた時もこのケーブルが出ました)
VVFケーブルの正式名称は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル・平形
といいます。
用途は屋内のほか、屋外などでも使用されます。
また、VVFは絶縁電線を平形の塩化ビニルで保護したものです。
VVFケーブルで使用される銅線の直径は
1.6mm
2.0mm
の2種類あります。
電気工事士試験ではこの2種類が用意され(1種類かもしれません)、ケーブルの直径とその本数によって圧着するためのリングスリーブの大きさが異なるので注意が必要です。
VVRケーブル
VVRケーブルの正式名称は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル・丸形
といいます。
用途はVVFケーブル同様、屋内・屋外で使用されます。
また、VVRは絶縁電線を塩化ビニルのほかに介在物や保護テープ保護したものです。
VVRケーブルで使用される銅線の直径はVVFケーブル同様
1.6mm
2.0mm
の2種類あります。
EMーEEFケーブル
EM-EEFケーブルの正式名称は600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル・平形
といいます。
これは塩化ビニルよりも環境に無害なポリエチレンを使用しています。
圧着工具の種類
モノタロウや「圧着工具」と検索すると様々な圧着工具が出てきます。
↓
「どれでもいいだろう!」
ということで、テキトーにポチってしまうと大変なことになります
(; ・`д・´)
電気工事士試験で必要な圧着工具は
リングスリーブ用圧着工具
です。
「でも、どれもにたようなものでわからない!!」
という方、ご心配なく。
リングスリーブ用圧着工具は取ってが黄色いのがそうです。
↓
リングスリーブと電線の組み合わせの覚え方
第二種電気工事士技能試験では電線とリングスリーブを圧着しなければなりません。
しかし、前述したようにケーブルの直径とその本数によってリングスリーブのサイズが異なります。
直径と本数は電気工事士テキストで票として書かれています。
↓
しかし、これだけ書かれているとどうやって覚えていいかわからなかったりするものです。
ここで、電線とリングスリーブの組み合わせの覚え方を解説していきます。
覚え方として
①直径2.0mm→②直径1.6mm→③2.0mmと1.6mmの組み合わせ
の順で覚えます。
まずこのように分けて覚えていったほうが記憶に残ります。
そして最初に①直径2.0mmを覚えるのは覚えやすいので最初に覚えちゃいます。
小・中・大それぞれの直径2.0mmの本数は
2,3,4,5 本
です。
そう、、2~5本の連番なんです。
おぼえやすいですよね!?
あとは中のみ3本と4本の2種類であとの小・大は各々1種類なので覚えやすいと思います。
次に②直径1.6mmも
2,3,4,5、6,7 本
と2~7本の連番で覚えることができます。
そして、小は「2、3、4 本」の3種類
中は「5、6 本」の2種類
大は「7 本」の1種類
そう上から、、、3・2・1
の順で覚えればよいのです!
最後に③2.0mmと1.6mmの組み合わせですが、
まず、2.0㎜の方を覚えます。
小以外の中・大は1・2・3本の順で覚えます。(小の1本は「リングスリーブが小さいから1本しか入らない!」と覚えちゃいましょう!!)
次に1.6mmですが、これは
小が 1~2 本
中が 3~5 、 1~3 、1 本
大が 6 、 4 、 2 本
となっています。
ここで書かれている数字だけを見ると
小が 1~2 本 → 奇数、偶数
中が 3~5 、 1~3 、1 本 → 奇数
大が 6 、 4 、 2 本 → 偶数
ですね。
なので上から
奇数・偶数 奇数 偶数
で覚えると良いでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これで解説を終わります。
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