ここでは電気工事士に登場する照明器具(蛍光灯や白熱電球)について解説しています。
目次
蛍光灯について
蛍光灯には3種類あります。グロースターター式蛍光灯、ラピッドスタート式蛍光灯、インバータ式蛍光灯の3つです。
ここではグロースターター式蛍光灯について説明します。
この蛍光灯は, 蛍光ランプの端にフィラメントと呼ばれるものに電流が流れ、熱電子を放出します。
そして ランプ内には水銀原子が充填されていおり、熱電子が水銀原子に衝突して紫外線を発生させます。 この紫外線が管内に塗られた蛍光物質に衝突して光を放ちます。
電源電圧を加えることによって, 電源→安定器→フィラメント→安定器→ グロースイッチ→ フィラメント→電源の順番に電流が流れます。
①安定器とは蛍光灯が点灯した後、電流が過剰に流れないために制御して, フィラメントからの放電を安定させるためのものです。
リンク②グロースイッチ (グローランプ, 点灯管)とは安定器に高電圧を発生させた後、放電を開始させるためのものです。
リンク③コンデンサとはグロースイッチの開閉によって生じるノイズを防止しするものです。
グロースイッチは蛍光灯を光らせるためのスイッチです。この内部にある2種類の金属板を張り合わせ湾曲させたバイメタルを利用したもので、これを接点として放電時に発生する熱によって接点が閉じる仕組みになっています。
接点が閉じると, 放電しなくなり, 熱が無くなります。そのことによって接点が再び開いて元の状態に戻ります。 この瞬間, 安定器に高電圧を発生し、ランプ内で放電が始まります。
白熱電球について
白熱電球は,ガラス管の中にフィラメントがあり、管内のフィラメントに電流を流し,温度が上がると光を出すものです。 現在でもLEDに負けず多くの場所で使われています。
力率が1に近いため、とても効率が良い電球となっています。
ハロゲン電球について
ハロゲン電球は白熱電球の一つです。白熱電球の主流であるアルゴン電球のガラス管内にはアルゴンガスが封入されていますが、ハロゲン電球にはハロゲンガスが封入されています。 一般の白熱電球より寿命が長く,効率の良いので明るいものとなっています。
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以上で照明器具(蛍光灯、白熱電球など)についてでした。
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