資格を取得している人の中には1つだけでなくダブルで保有している方も多くいらっしゃいます。意外にも宅建士資格と簿記のダブルで持っておくと社会的にも良い印象を受けるでしょう。今回は宅建士と簿記を両方取得したことによってなにがメリットなのか徹底解説していきます。
目次
宅建士と簿記をダブルで取ろう
宅建士を取ろうと思っている方は簿記の取得はあまり考えていないかもしれません。
しかし、一見違う資格同士でも両方取ることによって繋がりが見えてきて、さらに就職や転職に繋げることができます。
ここで、一つ宅建士と簿記の具体的な繋がりをご紹介致します。
不動産で例えると、
Aさんが土地aを持っているBさんから購入したとします。
この時、Aさんは金銭を支払う義務が生じます。これを債務と言います。
そして、それと同時に土地を受け取る権利を得ます。これを債権と言います。
一方、簿記では「売掛金」というワードが出てきます。
業者Cが商品bを業者Dから購入し、仕入れました。業者Cは買掛金として商品bを購入しました。一方、業者Dは商品bを売り、売掛金としました。
この売掛金と買掛金というものはそれぞれ「債権」と「債務」に当たるのです。
上記2つの例から共通点がでましたね。
必ずしも全く別物の資格ではないことがわかりました。
営業や事務で使える
上記でお話した通り、宅建士と簿記は共通点があります。
そのため、不動産の仕事から金融や建築の仕事まで、どちらの資格も役立出せることができます。
少し具体的に言いますと、不動産業者において営業色の方は宅建士の資格を持った人が多いと思います。
また、営業事務職は簿記を持っている人が少なくありません。仕事上、営業職の方と営業事務職の方での会話のやり取りが必須となってきます。
その時に円滑にやり取りできるために売掛金や買掛金と言った債権債務のお話が出てくると思われます。この時に宅建士と簿記のダブルで持っておくとイメージがしやすく、仕事もスムーズににいくでしょう。
無理して2級を狙わなくていいかも
日商簿記には1級、2級、3級の3種類があります。一般に2級まで持っておくことが理想とされていますが、急に2級からやらずとも少しずつステップアップした方が安心だと思いますので3級から始めることをおすすめします。
2月の簿記3級を狙おう
日商簿記簿記の試験日は毎年6月、11月、2月の3回行われています。
下記に日本商工会議所・各地商工会議所の検定試験のサイトを添付しておきます。
宅建士試験と簿記を受験される方が気になるのはやはり、その年のスケジュールです。
宅建士は毎年10月の第3日曜日に行われます。これを軸に考えると簿記の試験は2月に受験することをお勧めします。6月だと宅建士の勉強する期間が短かく、試験日までに知識が足らず、間に合わない可能性出てきます。
また、11月では逆に宅建士試験が終わったばかりの為、簿記の勉強する期間が短くなってしまいます。
宅建士試験日から簿記試験まで3ヶ月以上あります。これだけの期間あれば簿記3級は合格点まで行くことができるでしょう。
仮に80時間で合格するとした場合、1日1時間やったとしても約2ヶ月弱で合格してしまいます。
ちなみに2級では350時間以上と言われています。仮に350時間で合格するとした場合、1日2時間勉強すると6ヶ月弱で合格する可能性があります。

不動産業で起業するならどちらも必要になるかも?
管理以外の売買や賃貸で起業した場合、宅建士資格は必ず必要になってくるのは言わずもがなですが、
これは確定申告の時に知っておくと良い知識です。
確定申告には「青色申告」と「白色確定申告」があります。
青色申告について話しますと、もし65万円の控除を受けるには「複式簿記」による帳簿作成が必要となってきます。帳簿には「仕訳帳」と「総勘定元帳」が書かれている「主要簿」と呼ばれるものと「補助簿」と呼ばれる大きく分けて2つのものがあります。
総勘定元帳には現金や仕入など資産や費用に関する事を書き込む必要があります。これを行わないと控除してはもらえません。
この総勘定元帳や資産や費用というワードは簿記で出題される範囲なので覚えておいて損はないでしょう。
ここまで宅建×簿記どちらを取るかに関して解説してきました。
下記では宅建×簿記以外にも相性の良い資格をご紹介しています。
以下の記事では宅建士資格の通信講座について解説をしております。