マイホームの購入を考えてる方は多く、その家自体やその周りの環境に注意を払うのは当然かと思います。でも実際にどういう点に注意を払えばいいのか分からなかったりします。今回は宅建からみるマイホームを買う前の注意すべき点をご紹介して、ここで勉強してもらおうと思います。
目次
家がどこに建っているか確認しよう!
すでに建っている家を購入しようとする場合、その家がどういう場所に建っているかということは重要なことです。例えばその家が崖のようなところに建てられていた場合は危ないですね。
宅建の本を見てみると、家がその土地に建っていることが適切かどうかが載っています。ここでいくつかご紹介します。
自然堤防に建っている家
堤防はご存知でしょうか?
3年B組金八先生のOPで金八先生が河川敷から上がった場所を歩いているシーンがありますよね。
あの上がった場所が堤防です。
堤防の中には「自然堤防」と呼ばれる人工的ではなく自然にできた堤防があり、ここに家が建っていることがあります。この自然堤防は家を建てるのに適した場所と言えます。その理由として自然堤防は砂礫質で水捌けがよく地滑りもしにくい土地であるため、適していることが多いです。
扇状地に建っている家
中学校の社会科の教科書に載っていたのを覚えていますでしょうか?
扇状地とは川が山から平地に向かって流れ出し、流れた箇所に土砂が堆積して作られた扇形の土地のことです。
扇状地は自然堤防と同様に砂礫質で地震や洪水に強いため家を建てる土地として適していることが多いです。
お気づきの方もいると思いますが、自然堤防や扇状地に共通するのは「砂礫質」ということです。砂礫質の土地は宅地に向いている場合が多いと言うことを理解しておけば良いでしょう。
台地や丘陵地に建っている家
台地とは平野等の平たい土地よりも一段高い場所にある台状の土地を指します。また、丘陵地とは小山ほどの地形が続く土地のことで、台地よりも大きい土地です。
この2つは家を建てる土地として適していることが多いです。しかし、下の図をご覧ください。
建てるのに適している台地や丘陵、縁辺部や谷の部分などは崩れやすかったり、洪水で水が溜まりやすかったりするので適してはいません。
干拓地に建っている家
干拓地とは水がはいりこむ海の浅瀬などに堤防を作り、浅瀬部分に水が入らないようにする地域を干拓地と言います。
ここは海面よりも低く、地盤もしっかりとしていないため、家を建てるのに適しません。
と言っても、ここに立っている家はないか、あっても少ないでしょう^^;
埋立地に建っている家
埋立地は文字通り埋め立てられた土地のことで、ここは埋め立てのための工事がしっかりとしていれば良いのですが、されていない場合、地震等による液状化現象で家が埋まるなんてこともありえますので、適するか適さないかは判断しづらい土地です。
建物の耐震性確認しよう!
建物の構造の種類は大まかに挙げると以下のようになります。
1.木造 2.軽量鉄骨造・重量鉄骨 3.鉄筋コンクリート造 4.鉄骨鉄筋コンクリート造
建物は雨風時に災害から人を守ってくれます。そして一番重要と言っても良いのが「耐震性」です。日本は地震が他国に比べて多いため、家選びに耐震性は大切なポイントとなってくるでしょう。
上記4つの耐震性について解説していきましょう。
1.木造
2階建ての木造建築の場合、1階が広い空間だと柱の本数等が通常よりも少ない場合があるため、2階の重量を支えるのが困難だったりします。また、2階建ての場合はすみ柱や管柱などにせず、基本的に1階から2階まで通し柱にしなければなりません。
その他に、屋根瓦の場合、家の上の部分が重くなるため、地震の揺れに影響されやすい可能性があります。
2.軽量鉄骨造・重量鉄骨
鉄骨を使った建物を鉄骨造といいます。
鉄骨造には軽量鉄骨造の建物があり、これは木造の建物よりも耐震性が優れています。
また、軽量鉄骨造よりも耐震性が優れている建物が重量鉄骨造で、これは軽量鉄骨造に使われている鉄骨の厚みより、重量鉄骨造のほうが厚みがあるため、より強度があります。
3.鉄筋コンクリート造
鉄骨造よりも耐震性が優れているのが鉄筋コンクリートです。コンクリートの中に鉄筋を入れることによって圧縮にも伸縮にも耐えられる構造となっています。
4.鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄骨造と鉄筋コンクリート、両方の特性を合わせ持った建物が鉄骨鉄筋コンクリートです。耐震性が優れているのはいうまでもありませんが、建築コストがかかっているため、家賃が高かったりします。
ここまで4つの建物の耐震性について説明してきましたが、耐震性の比較についてまとめると以下のようになります。
【耐震性の比較】
鉄骨鉄筋コンクリート>鉄筋コンクリート>重量鉄骨造>軽量鉄骨造>木造
マイホームの購入で注意を払う点は上記のものだけではありませんが、土地や建物について調べることはマイホームを購入する上で重要な要素の1つです。