宅建士ってどのくらい難しいの?

2015年に宅地建物取引主任者から宅地建物取引士に名称と内容が変更されました。宅建士も「士業」の仲間入りをしたということになりますね。

宅建士に興味を持たれている方は少なくありません。今回は宅建士はどのくらい難しいとされているのか解説していきます。

宅建士はどのくらい難しいか

初学者が宅建士を受けようとなった場合、どの程度の難易度なのか

1.合格率
2.勉強時間

2つで難易度を判断していきましょう。

合格率

以下に合格率の表を示します。

宅建、合格率

上記の表から合格率は15%~17%となっています。

2015年から士業になったとは言えど現時点では合格率に大幅な変動はありません。

そして、この合格率からもわかるように宅建と言う資格は「難易度の高い資格」と言ってもいいでしょう。もしも、合格率が高いのであればその資格は容易に取れてしまう資格となるからです。

勉強時間

宅建士の勉強時間は初学者でだいたい300時間から350時間程度と言われています。

12時間コンスタントに勉強したとしても5ヶ月から6ヶ月はかかる計算です。

これだけかけても合格するとは限りません。なので、少し余裕を持っておいた方が良いでしょう。(私も初学者であったため余裕を持たせるために7ヶ月ほどかけて勉強していました)

また、テキストや過去問の書籍をみるとわかるのですが、思ったよりも分厚かったです笑

下図の写真は私が実際に使っていたテキストと過去問です。

上の写真からも分かる通り、私が使っていた過去問は権利関係と宅建業法と法令上の制限、その他分野の3つに分かれています。




権利関係・宅建業法・法令上の制限等の勉強難易度

以下では私が宅建を勉強してきてこの3分野がどのくらい難しいと思ったのか、5段階評価で表したいと思います。(数字が高いほど難易度が高いという設定です)

また、科目によって科目別リンクを貼っていますので気になる科目があれば閲覧してみてください。

権利関係はどのくらい難しい?

権利関係で勉強する内容は

・制限行為能力者、意思表示ーー 3
代理ーーーーーーーーーーーー 3
時効 ーーーーーーーーーーーー3
・相続 ーーーーーーーーーーーー3
・物件の変動等 ーーーーーーーー4
・不動産登記法 ーーーーーーーー3
・共有、区分所有法 ーーーーーー3
抵当権/根抵当権 ーーーーーー 5
・債務不履行/損害賠償/解除4
・担保責任 ーーーーーーーーー 3
連帯債務/保証債務 ーーーーー 5
・賃貸借 ーーーーーーーーーーー5
・借地借家法 ーーーーーーーーー5
・その他  ーーーーーーーーーー 3

となっています。

物件の変動や抵当権、根抵当権、債務不履行等、連帯債務等は私生活ではあまり関わりのない内容だけあってイメージしづらく覚えにくいかもしれません。

また、賃貸借と借地借家法を評価を5としました。これはどちらも似たような内容なため、過去問を解いていく際に混乱してしまう可能性があるためのこの評価としました。

よって総合的に5段階中3.7段階の評価としました。

宅建業法はどのくらい難しい?

宅建業法で勉強する内容は

宅建業ーーーーーーーーーーーー3
・宅地建物取引士 ーーーーーーー 3
営業保証金/保証協会  ーーーー 4
・業務上規則/媒介契約 ーーーーー3
・報酬額の制限  ーーーーーーーー3
8つの制限  ーーーーーーーーー 4
重要事項説明書、37条書面 ーー 4
・監督処分、罰則 ーーーーーーー 3

となっています。営業保証金と保証協会はどちらも似ているため、混同しやすいと思います。重要事項説明書と37条書面は覚えることが多いため、この評価としました。

権利関係よりも評価は低いため難易度が低いです。

よって5段階中3.4段階の評価となりました。

法令上の制限、その他分野はどのくらい難しい?

法令上の制限等で勉強する内容は

[法令上の制限]

都市計画法 ーーーーーーーーー 3
・建築基準法  ーーーーーーーーー5
国土利用計画法  ーーーーーーー3
・宅地造成等規制法  ーーーーーー3
・農地法  ーーーーーーーーーーー3
・土地区画整理法 ーーーーーーー 5
・その他の法令  ーーーーーーーー2

[その他分野]

住宅金融支援機構支援機構  ーー3
公示価格  ーーーーーーーーーー3
不動産鑑定評価の方法  ーーーー4
・不当景品類及び不当表示防止法ー3
・土地、建物  ーーーーーーーーー3
・税法  ーーーーーーーーーーーー4

となりました。

建築基準法は数字が多く、覚えることも多いため(重要事項説明や37条よりも多い)難易度が高いイメージでした。

土地区画整理法に関してはテキストに書いてある範囲を覚えたとしてもいざ過去問を解いてみるとテキストにない内容が出てきたため難易度が高い感じでした。

結果、5段階中3.4段階の評価となりました。




まとめ

「合格率」

1517%

「勉強時間」

300時間から350時間

(少し余裕をみて時間を取るようにした方が良い)

「3分野の評価」

権利関係:3.7 / 5

宅建業法:3.4 / 5

法令上の制限等:3.4 / 5


評価から権利関係はほかの分野よりも難易度が高く、宅建業法と法令上の制限等は同じ評価でした。しかし、権利関係と宅建業法は出題される量がいため、この2つの分野においては高得点を狙ったほうがよいでしょう。



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